マンション保険の種類
マンション保険は、以下におもに以下にあげる3つから成り立っています。
- 基本補償(火災保険)
- 施設賠償責任特約
- 個人賠償責任保険
基本補償(火災保険)
マンションの共用部分が被害を受けた時の保険。台風などで窓ガラスが壊れたなど、一般的に思い浮かべるのはこの保険ではないでしょうか。
施設賠償責任特約
こちらは共用部が原因で、第三者に被害を与えてしまった場合のための保険です。例えば外壁にタイルが剥がれて通行人にケガをさせてしまった場合などです。
個人賠償責任保険
専有部分が原因で第三者に被害を与えてしまった場合のための保険です。さらに、居住者の日常生活上の賠償も補償されます。例えば漏水被害や、自転車で外出中に人とぶつかり相手にケガをさせてしまったなどです。
そして、こうしたマンションの保険料は年々上昇しているのが現状です。
なぜ、保険料は上昇するのか?
保険料が上昇する理由としては主に3つあげられます。
- 保険会社の保険料の改定(ほぼ毎年あります)
- 保険金受取件数の増加
- 築年数による保険料の割り増し
この中で一番問題なのは、保険金受取件数の増加です。
保険金受取件数増加による影響
保険金受取件数の増加、つまり保険金の支払いが増加するということになります。そのため保険会社は保険料率を改定(引き上げ)することになります。
これは死亡率が高くなると保険料が上昇する、生命保険と同じ理屈です。
なぜ、保険金の支払いが増加したのか?
これには二つの要因があります。ひとつは自然災害(台風や豪雨等)が増加し、マンション事故の多発です。二つ目はマンションの老朽化に伴い、給排水管設備からの漏水事故の増加です。
給排水設備劣化による事故の影響から、マンションの保険は築年数が経過するほど保険料が割増される傾向にあります。特に築20年を超えると顕著にあらわれます。
保険料は高くなるばかりなのか?
保険会社によってその内容は様々ですが、マンション保険にも割引制度があります。築年数や設備など条件は様々です。中には「マンション管理士」がメンテナンス状況を診断し、その結果に基づいて保険料を割引するというものもあります。
しかし、いずれにしても給排水設備改修の有無というのは大きなポイントになります。そして、対象は「給排水管の更新工事・更生工事の両方」なのか、「更新工事のみ」なのかは事前によく確認をしておいた方が良いでしょう。
火災保険料低減のポイント
火災保険の保険料は、マンションのメンテナンスと決して無関係ではありません。特に給排水管の劣化です。給排水管劣化による事故が増加し保険金が支払われ、結果として保険料が高くなっていく。この傾向は今後も強まると考えられています。
つまり給排水管のメンテナンスや改修工事の実施は「火災保険料低減」の非常に重要なポイントになるということを覚えておくと良いでしょう。
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